2013年10月25日金曜日

業界から追放されるエンジニアがいるらしい

またまたホットな話題が飛び込んできました。

SESの業界から追放されるフリーランスエンジニアがいるらしいです。
人聞きでの情報ではありますが複数筋から情報提供があり、信憑性があって話もかなり面白かったので取り上げます。



何をやらかした?

さて、私が常日頃嫌いだと言っていた勤怠不良からのバックレ?らしいです。

どうも恒常的に勤怠が悪いエンジニアらしくて、直近の現場では5ヶ月目に入っていましたが(よく5ヶ月も保ったな・・・)、9月は時間幅を下回っていたらしいです。それ以外の月でもほぼ毎週1日は休む日があったそうです。勤怠不良の理由も、「体調不良」「家庭の事情」だったようです。
さて、そんな恒常的に勤怠が悪いエンジニアですが、爆発したのは先週の10月第3周らしいです。なんと、その週は全く稼働が無かったらしいです。火・水が家庭の事情で休みで、木・金は鬱?(複数の人づてに聞いた話なのでイマイチ話がまとまらなかった・・・)とかいう理由だそうです。散々、「風邪ではないので◯◯日から必ず出社する」「残業してでもタスクは終わらせる」と連絡をしてきていたそうですが、結局、言葉とは裏腹にことごとく休み、DEAD LINEに到達したようです。
そして、極めつけは週が明けて次の週も稼働がなかったそうで、即日で退場でさらに「はい、業界追放!」となったそうです。

勤怠の悪いエンジニアは大っ嫌いだ!!!でも書いてますが、恒常的に勤怠が悪いエンジニアに共通している勤怠不良の言い訳が私は大っ嫌いです。

勤怠不良のときの言い訳で多いのはこの追放されるエンジニアと同様で「体調不良」「家庭の事情」です。
私自身でも「コイツはねーわ」という勤怠不良のエンジニアが過去何人かいましたが、本当に勤怠が悪いエンジニアに共通していた理由はこの2つでした。

何故、追放?

勤怠の悪いエンジニアというのは悲しいお話ですが業界にはたくさんいます。しかし、「業界から追放してやる!」となるのは相当なことですね。

上にも書きましたが、追放の理由としては一番の理由は勤怠不良でしょう。あとはその理由です。勤怠が悪いと言っても、たまたま普段勤怠が良いエンジニアが、突如風邪のようなものではなく、複雑な病気にかかる事が稀にあります。私の知り合いにもとても素晴らしいエンジニアで勤怠も良い方でしたが病気になってしまい、月の稼働時間が50時間とかそんなレベルになった人がいました。しかし、こういう場合は診断書等の類いのものを提出し、悪意がないことがきちんと説明出来れば最悪、治るまでは一旦終了ということはあっても追放は無いです。正当性(「正当性」という表現は正しくないかもしれないが)のない勤怠不良は、休みの理由を聞く側からすると、実に不愉快きわまりないものです。

追放理由の二番目は休みの日(平日自分が勝手に休んだ日の事ね、一応)の対応の悪さです。
どうもこのエンジニアはいつも朝の稼働開始の前くらいに(後のときもありそう・・・)、現場社内用のメーリングリストに休みの旨のメールを一通送るだけで、あとはほとんど連絡がつかなく音信不通になっていたそうです。
当然、現場チームのメンバーやリーダーからの連絡も見てもいないでしょう。
これだけ情報化が進んだ社会であれば、日本国内にいれば多少の病気でもメールを送る事は出来ますし、当然見る事も出来ます。
突発的に休むと、わからないことがあったりしたら場合によっては現場から問い合わせが来たりもします。
それについてガン無視というのは、チームのメンバーからもよく思われないし印象も良くないでしょうね。
そもそも返信しないということは自分から「業界から干してくれ」と言っているようなものだと思います。これはどの業種でもそうではないでしょうか。メーカーであろうと顧客からの問い合わせに対して、無視するメーカーなど無いですし、小さな商店であれば、問い合わせがあればすぐに対応します。もちろん、エンジニアであってもフリーランス、プロパー等立場は違いますが、行う事は同じです。このエンジニアは「CS(顧客満足度)」という概念を忘れてしまったようですね。

社会人1年目ですら学ぶ、「ホウ・レン・ソウ」を忘れてしまった個人事業主は追放されても仕方ないかなと思います。

どんなエンジニアだったの?

まず形態はフリーランスの人だったそうです。最後の現場はECサイトの保守・運用だったそうです。
それ以上は・・・一応、当ブログはエンジニアのためのブログであるので、勤怠が悪いエンジニアは大嫌いだとしても、こんなところで情報を曝け出すのは少し、気が引けますので最小限の情報だけを書きます。
もし、この情報に該当していそうなエンジニアがいましたら、エンジニア採用の際は、注意深く判断して下さい。勤怠劣悪大歓迎、バックレOKな現場でしたらドゾー。

最寄り駅が西武池袋線の武蔵藤沢駅という駅です。年齢は40歳(2013年10月時点)で男性らしいです。スキル自体はバリバリのJavaエンジニアだそうで、スキルは本当に高かったらしいです。金融系の経験もあれば、BtoCの開発経験もあり、Java以外でも何でも出来るそうです。もちろんWebアプリケーションだけでなく組み込み系まで広く対応出来たそうで。ただいかんせん勤怠が相当悪いという・・・。
複数筋の情報ではありませんが、人物面も変わった人?という情報があります。
コミュニケーションは良好で、所属会社問わず、年下のエンジニアの面倒見なんかも良かったらしいです。よく教えてくれるとか。ちなみに面談はわりと上手いそうです。

所属会社についても付け加えておきます。
エージェント系の会社ではないそうです。私も名前は聞いた事がない会社で、まったく情報を持ち合わせていませんでした。会社名だけ聞くと、うっかり聞き間違えたら、



「スラング?」と思ってしまう名前でした。

ただ、聞いた事が無い会社でしたが、大手クライアントを複数抱えている会社のようです。有名どころでは東京駅とか渋谷とか。
エンジニアから聞いたその会社の評判としては「金払いが良いらしい」とか「商流が浅くて良い」といった話を聞きました。

そもそも誰が?

それで、そもそも誰がこのエンジニアを業界から追放しようとしているのでしょうか?
この話が一番面白かったです。なんと!所属会社の担当営業さんが追放しようとしているらしいです。どうも今月の勤怠で相当な怒りを買ったらしいです。

この話の詳細な情報を手に入れました。

初め、私はどうせこの担当営業は体育会系みたいな図太いヤツで、キビしい人なんだろうなと思っていました。
しかし、たまたまですがこの担当営業さんを知っているエンジニアが知人にいて、聞いた所、真逆でした。全く営業っぽくない人だそうです。知人の話をそのまま書くと「めっちゃ良い人っすよー」だそうです。どちらかと言うとむしろ、「クリエイターの方ですか?」的な感じだそうです。「なんだそれ?」と思いましたが、物腰落ち着いていて、話をきちんと聞いてくれる人らしいです。「クリエイターの方?」というのはガメつくなく、外見も暑苦しくない人という意味だそうです。

それで、その大人しいそうな営業さんですが、本人が絶対に出社すると約束していた日に、最寄り駅の武蔵藤沢駅にまで朝、迎えに来て(出社確認?)、さらに現場へ持って行くお詫びの手みやげまで用意してくれたそうです。それを結局エンジニアがまたも体調不良で行かなかったため、ビックバンを迎えたようです。
ちなみに続きがあって、この営業さん、朝は予定があったらしくて午後にもう一度武蔵藤沢駅まで来て、エンジニアの自宅に押し掛けたそうです(スゲーな、もはや取り立て屋だな)。押し掛けても居留守?不在?だったのかで、エンジニア所有の自動車のワイパーに

「信頼を裏切って逃げるのですか?絶対に許しません」

と書き置きを挟んでいったそうです。
スゴい執念ですね。

(注意!あくまでイメージ画像です)

どうやって追放?

実際にはどうやって追放するのでしょうか。
現実的に想定されうるものは2つしかありません。1つは地味に人づてに周知して行く方法です。この方法を使うと、まさに今回のように当ブログにまで話が伝わって来て、我々のような集団がこうやって記事に取り上げたりすることでより広まりやすくはなります(このブログはノンビーリやっているので、そんな拡散効果ないですが・・・)。
もう1つは、メーリングリストを使う方法です。案件や要員を一斉配信で紹介しているメーリングリストを用いれば、一瞬で同業者に拡散出来ます。
しかし、これを行うとメールを送ったその会社自体が「この会社大丈夫か?」と疑われかねませんので、諸刃の剣とも言えます。

結局、追放出来るの?

そのエンジニア次第のところもあると思いますが、個人的には無理だと思います。
エンジニアが次の案件を探そうと思って片っ端からエージェント会社に登録すれば、いくら追放の周知で勤怠が悪い事が知れ渡っていたとしても、目先の収益欲しさに営業をする会社は必ずいます。ましてやスキル面だけでいえば、喉から手が出るほどに稼働して欲しいエンジニアではありますので(もちろん金額次第もありますが)。

営業員は目標(ノルマ)を持っていますので、達成のためならば諸刃の剣すらも使います。今回のようにビックバンを起こしたら後の祭りですが・・・


総論

「もったいない」。この言葉に尽きます。

高い開発スキルを持っているのに、それを自分自身が活かす事が出来ないということが。まさに「フルスタックエンジニア」という位置づけが相応しかったのでしょうが、勤怠等人物面でそれを毀損してしまっては元も子もありません。

また、40歳ということで、それまでエンジニアという職種に人生をかけて来たのに信用を失ってしまって、それまでかけて来た時間ももったいなく思います。
現実的な話をすれば、本人がエンジニアを続けることに諦めさえしなければ、稼働は出来るでしょう。必ずどこかの会社が、目の前のお金欲しさにこのエンジニアを稼働させるでしょう。
しかし、結局はこのエンジニア自体が変わらなければ、同じ事の繰り返しです。

苦労はあるかもしれませんが、本当の意味で改心して業界に戻って来てくれる事を期待します。

ちなみに音信不通でのバックレの場合、バックレた月のお金は準委任の契約でももらえるのでしょうか?いくらなんでも個人的には稼働分全額というのはさすがに無理だと思います・・・。悪質な場合は支払い無しでしょうね。
今回の件も、支払いは期待出来なさそうですね。
(支払いサイトの関係上ヘタしたら、前月の支払いがまだの場合はそれすら止められるのでは・・・)

何にせよ、「勤怠不良」「音信不通」「バックレ」はいかんです。
私も許しません。