2013年9月12日木曜日

SESの営業さんが持っている情報というのはけっこうテキトーな件

少し前ですが知人のエンジニアが面白い体験をしたそうです。

とある渋谷にある◯◯・エンターという会社経由で面談に進んだら八丁堀のNS-SOLに連れて行かれ、NS-SOLの担当者からは事前に◯◯・エンターから聞かされていた案件と全く違う案件を説明されたそうです。(言うまでもなく、◯◯・エンターからさらに別の会社に引き渡されてのNS-SOLの面談・・・)

なんと当然勤務地もフェーズも開発案件も全く違い、本当に全然違う内容だったそうです。


「おい!、全然話がちがうじゃねーか!」

となりますよね。
傑作だったのは全く違う案件であったのにご丁寧に◯◯・エンターの営業さんは面談に進む前の30分ほどの時間で事前打ち合わせをしていたそうです(全然違う案件だったのにお前らは一体何を事前に打ち合わせしているんだ・・・しかも商流が下のレイヤーで)。またご丁寧に営業さんが2名でやってきて(ヒマだな・・・)。

極めつけは、その事前打ち合わせの際にエンジニア自身が集合場所が八丁堀だったもので、八丁堀でピーンと来たのか「面談先はNS-SOLですか?」と聞いたそうです。そしたら、

「いえ、違います」

と答えたそうです。で結局面談を受けにNS-SOLに行っています。
もう一度言います。
エンジニアは「面談先はNS-SOLですか?」と聞きました。しかし◯◯・エンターは「いいえ、違います」と答えました。そして面談はNS-SOLで行われました。


(◯◯・エンター)

オカシイですね。おかしいところが多過ぎてよくわからなくなります。
実はこういうことは結構頻繁にあります。
(ちなみにこのエンジニアはその後日も◯◯・エンターから紹介された神田の開発案件の面談に進んだら、またしても面談者からは全然違う案件の説明をされたそうです・・・)

さて、本題に進みましょう。今回は別に◯◯・エンターをdisりたい記事ではありません。
一体何故こんなことが起きるのでしょうか。




とりあえず、事実をまとめます。

・◯◯・エンター(下流のSES会社)が正しい案件情報を取得していない。
・実質、カラ面談(釣り案件)

こんなところです。
この2つは密接につながっている問題なので、1つの事象として考察していきます。

商流の整理

さて今回は

エンドユーザー⇒NS-SOL⇒A社⇒◯◯・エンター⇒所属会社(エンジニア)

といった構図でした。しかし実際のところフタを空けてみるとカラ案件であったので、その点を考えると今回のケースは

NS-SOL⇒A社⇒◯◯・エンター⇒所属会社(エンジニア)

という関係の中で起こっています。

犯人探し

ずばり犯人探しをします。確信犯はA社だと思います。
エンジニアを集めたくて架空の案件情報を作り上げ、それをビジネスパートナー会社に一斉に配信して、それに釣られたのが◯◯・エンターではないかと思います。ちなみにそのときの◯◯・エンターの一斉配信の案件メールをゲットしました。

【緊急Java案件ご支援依頼】-/--◯◯エンター◯◯』
案件名 :某◯◯◯向けシステムリプレース
フェーズ:詳細設計~テスト
スキル :Java、Spring、Hibernate、Oracle
     ※上記環境に関しては全てやっていなくても可
場 所 :八丁堀
期 間 :-月~-月末(基本延長)
人 数 :PG 3名
面 接 :1回即決
備 考 :勤怠、コミュニケーション問題ない方
     貴社、所属の方でお願いいたします。

おおー、『緊急』とはよく言えたもんですね。カラ案件なのに緊急とは釣りとしか思えません。まあそんな◯◯・エンターの釣りは置いておいて、このA社が確信的に仕掛けたことかと思います。何故ならば、NS-SOLが初めから釣り案件をバラまいていたのであれば面談の際に何らかの弁明があると思うからです。しかし、特段の弁明等はなかったそうです。すると、このA社が案件ありきでの提案ではなく、要員ありきで仕掛けた事なのではと思います。つまり、

「こういうJavaエンジニアがいるんですが、どうですか〜?
よかったら連れて行きますので」

もちろん根拠はありません。私の経験則からの推測です。
ただ、実際に要員ありきで上位会社に提案しているSES会社は多いのが現実です。大抵の流れが、

X社   :「こういうエンジニアがいるんですが何か案件ありますか?」
上位会社:「案件はたくさんあるので一回会わせて!」

ここで具体的な案件の確認という工程は大抵の場合ありません。本当はそれを行うべきですね。ただ、現実的には立場上ペコペコなSES会社が多く、案件確認はカットされそのまま面談へ、というパターンが多いです。

◯◯・エンターが良くなかった点

さて、◯◯・エンターも共犯ではありますね。
◯◯・エンターが良くなかったところは、情報をきちんと確認しなかったところです。確かにこの案件、よく見ると
・精算について記載がない
・詳細設計からのフェーズなのに案件の期間がなんと2ヶ月間
(メール本文では何月かもろ記載されていましたが、エンジニアを特定される恐れがあるため、伏せさせて頂きました)
という不審な点が見受けられます。
◯◯・エンターももう少しこういった情報をきちんと確認するべきでしたね。テキトーに上位会社から紹介された案件を一斉配信でメール送信しているからこういう羽目になるのかなと思います。
この話を聞いて私も『◯◯・エンターってカラ案件を配信している会社なんだー』という目で見るようになりました。まあ印象は悪いですね。
自分がこの当人だったら交通費と時間を返せ!』って話ですから。
しかし八丁堀まで来て上位会社に引き渡しているのに、面談先がどこか把握していないというのは一体どういう付き合い方をしているのでしょうか・・・知らないのだったら「わかんない」と言えば良いのに。

というわけで・・・

『SESの営業さんが持っている情報というのはけっこうテキトーな件』でした。まあ立場的に突っ込んで聞き難いとかエンジニアを何としてでも集めたいとか色々と事情はあるとは思いますが、カラ案件を一斉配信するようになったら会社として終わりかなと思います。営業さんはノルマ等色々あると思いますが、そんなことをしても虚しいだけだし意味ないので止めましょうよ・・・。会社としても信用をなくしちゃいますし。

ま、結論としては『商流が深い案件には近寄るな!』ということで。