2013年7月29日月曜日

第一次 ナカノサカウエ 決戦(iOS)



西新宿から歩いて15分ほどであろうか。
さほど離れていない所に中野坂上はある。私の勝手な感覚だがソーシャルゲームディベロッパーはビットバレーと言われる渋谷よりも新宿界隈に集まっているような気がする。
今回はそんな西新宿近くの中野坂上にあるソーシャルゲームディベロッパーの面談攻略をお送りする。





主戦場のブラウザから新天地ネイティブへ

ガラケー中心の携帯電話市場が一気しスマホにシフトしていったのと同様に、今までブラウザが中心でゲームをリリースしてきたこのソーシャルゲームディベロッパーであるが、ネイティブにも参入しようというのでiOSのエンジニアを探している。
今までがブラウザ中心ということはソーシャルゲーム開発のノウハウはあるが、ネイティブでのソーシャルゲーム開発のノウハウはまだそこまで・・・ということだ。

もちろんネイティブに新天地を求めているのはこの会社だけではない。ここ最近、ネイティブにシフトしているソーシャルゲームディベロッパーは多い。メジャーどころだと、六本木のKLabもネイティブにシフトしようとしている。


求められるスキル

iOSを用いるので、Objective-Cを用いた開発経験はあった方がよい。もちろんC++を用いた開発経験もだ。そしてソーシャルゲーム開発なので、やはりゲームエンジンを使った開発経験はあった方がよい。今回の中野坂上はcocos2d-xの利用経験者を求めている。
ちなみに私自身はそこまでスマートデバイス開発の経験が多くないのでcocos2dとcocos2d-xの違いがあまりはっきりとわからない。おそらくバージョンの違いかなくらいの認識をしているが、こちらの中野坂上ではcocos2dではなく、cocos2d-xが求められる。
余談であるが、少し前に友人のiOSエンジニアからcocos3dという3D向けのゲームエンジンがあるのを教えてもらった。最初聞いた時は何かの冗談かと思ったものだ。

さて、技術的に求められるスキルはこんなところであるが、人物面の方でも求められるものはある。まずはやはりお決まりの「ゲームをする(つくる)のが好きであること」だ。これはどこのソーシャルゲームディベロッパーでも求められるスキルである。以前、大手Web開発会社にて稼働していたことがあるエンジニアがソーシャルゲーム開発の案件に進んで、面談の際にこの質問を受けたときにソーシャルゲームをするのは時間の無駄だと思います」と言い切ってしまって、役員である面談者を怒らせたという逸話があるくらいだ(そもそもソーシャルゲームが嫌いなら面談に来るなよという話だ・・・)。
それ以外でも「新しい知識・技術」についての探求については関心を示してくる。つまりはエンジニアとして最新の技術・知識について関心があるか、という前向きな姿勢がそのエンジニアにはあるのか?というところを見たいのであろう。やはり前向きな人の方が一緒に仕事をしたくなるものだ。


チーム一丸となって進めて行ける人が良い

というわけで今回の面談攻略シリーズをお送りした。
今までブラウザが中心であったということもあり、社内にはネイティブアプリ開発のノウハウもあまりないので迎えいれたいエンジニアとは正社員、外注といった隔たり無く一緒になってヒットアプリを作ろうという姿勢の人に来て欲しいようだ。

エンジニアとしては嬉しい限りだと思う。皆を成功に導くわけではないが、下請け感満載で接してくるプロパー社員がいる現場も多いなかで、やりがいがあるであろう。
稼働はそれなりに高いものが想定されるであろうが、一丸となって開発しリリース、運用へと進み、ヒット作を生み出せればエンジニア冥利につきるであろう。