2013年12月2日月曜日

先月2人ほどから転職orフリーランスへの相談を受けたわけだが

私事ですが、先月で2人ほどから転職orフリーランスへの相談を受けました。
二人とも、特定派遣がメインの会社に勤める正社員の人たちでした。

母数が少ないので統計的な根拠は全くありませんが、正社員のエンジニアさんと絡む機会が正直少ない私としては、なかなか面白かったので、話をまとめてみます。


先が見えない・・・

会った2人に共通して言えることは、勤めている会社でこのままサラリーマンのエンジニアを続けていても「先が見えない」ということでした。

ちなみに2名の属性としては共に「30代後半」「Java技術者」「現場には自分単独」で常駐していました。



「先が見えない」というのは働く上でも重要なキーワードだと思います。
特にIT企業、その中でも特定派遣がメインのSES会社に勤めている場合は会社員として存在している自分のアイデンティティーを保ちにくいです。
何故ならば、常駐している現場を見渡せば同じ会社の人はいなくて自分1人なんてことはザラにあります。そうなると、簡単に「別に今の会社にいる意味ないよな・・・」となります。

こうなるとほぼ詰みです。あとは今の会社の待遇面と、社内の平均年齢、将来の自分のその会社に残った場合のイメージを考えればほぼ、「ああ、ヤバいかも・・・」となって、転職orフリーランスを考えます。

やはりネックとなるのは、「給料」「平均年齢」のようです。
給料は誰だってそうかと思います。安ければ安いほど他所の会社がおいしそうに見えますし、フリーランスにだって惹かれます。
平均年齢というのは勤めている自社内の平均年齢です。どうも、自社内の平均年齢が若い、つまり周りの同僚社員が若いと、30代の社員からすると「将来の自分の居場所はないな・・・」と思えるようです。

給料については置いておいて、「将来の自分の居場所がない」と考えるのは、よくわかります。
企業によっては創業メンバーが若く設立年数が若いと20代、30代しかいない会社というのはよくあります。しかし、この業界では経験者であれば経験則でわかることなのですが、40代、50代になってくると派遣で稼働出来る現場というのは減ってきます。
60代でも稼働出来る現場など見つけるのは軌跡に近いです。

つまり、「今は仕事があるから良いけど歳を取って稼働案件が無くなれば、いつでもポイされるな」と考えるのは間違いないことです。

しかし、これは半分正解で半分ハズレだと思います。
これはあくまで会社サイド、営業サイドに頼りっきりの話です。
エンジニアが積極的に自分を売り込んではいけないなどというルールはありません。
なので、自分で稼働現場で良い仕事をして高い評価をもらい、単価を上げてもらうだとか、継続してもらうだとか、その会社にとっていなくては困る存在になれば、いてもらいたいので、役職が与えられたり、待遇が良くなったりするはずです。もちろん将来のポストも考えるでしょう。
(それだけ貢献していて何も無いような超絶搾取会社でしたらさっさと去りましょう。そこまで出来る人であれば、どこにいっても大丈夫でしょう・・・)

ということで「自社内で自身の価値を高める」という選択肢もあるわけです。
なので半分ハズレです。
「自社内で自身の価値を高める」ということは給料を上げるということにもつながるので、悪い選択ではありませんね。

自分で打開するしかない

結局、相談をもらっても最終的な回答としては、「自分で打開するしかない」ということです。
「自分で考えろ」とまでは切りすてません。打開するということは、手段を選べということです。手段というのは単純です。3パターンしかありません。より良い条件を求めて、

「転職する」「個人事業主として独立する」「社内で自分の価値を高める」しかありません。ここでどれを選ぶかで自身のキャリアビジョンも多少変わってくるでしょう。
ぼーっと、開発をしているだけでなく、こういったときにこそ、自分自身の将来について本気で向き合うので、良い機会だと思います。

ちなみに、相談をもらった2人は2人とも年末で退職してフリーランスになることに決めたようです・・・

それも正解だと思います。

良い未来が待っているとイイですね。