2016年9月21日水曜日

SES界隈の契約について

■請負
■業務委託
■SES
■特定派遣

SESの界隈で登場するとなると上記4つの契約のどれかに分類されると思われますが、ブローカー業務が中心の営業会社さんだったら、「業務委託」「SES」が中心であったり、自社で技術者のリソースを抱えているソフトハウスさんであったら、「特定派遣」が中心であったりと企業の業態、リソースの属性、顧客属性によっては契約形態が異なります。今回はそんな契約形態のお話です。

■契約形態一覧

全体としては大まかに上記になります。
請負契約と業務委託(成果物納入)は同じなので、併せてしまっても良かったですが、記載しました。

■SES界隈でのマジョリティ

経験則ではほとんどが業務委託(役務提供)での契約になるかと思います。
コンプライアンスを重視して特定派遣に傾倒している健全企業もありますが、ITDOBOKUの日本では商流制限が効きすぎて体制の構築に支障が出るので、再委託可能な業務委託(役務提供)に傾倒している気がします。

■現実は・・・

『事実ハ小説ヨリモ奇ナリ』という言葉通り、請負でもオンサイト業務を行っているケースもあったり、発注における業務仕様書がなかったり、あったとしても後追いで送られてきたりだったりと、実態はやはり特定派遣の所属属性を何でもありにしたような役務提供に特化しただけのケースがかなり多いとおもいます。発注側からしたら、業務仕様書起こすのめんどくさいというのが本音ですし。

■日本のSI業界の良いところでもある

昨今のコンプライアンス重視で「偽装請負」「偽装派遣」で摘発される企業も出てきています。ただ、事あるごとに「契約書」だとか付随するドキュメントが飛び交うIT業界において、日本のSI業界のこのユルフワ感が個人的には良いところであるとも思っています。契約で納期だとか仕様をガチガチに取り決めていても、話し合いで変わってしまうケースもありますし。遅延炎上しても魂までは取られないですし。。。

■たまに空気を読まないヤツも現れる
そんなユルフワなSES界隈にも1年に1人くらいの割合で現れるKYなヤツがいます。勤怠実績が著しく悪いことを業務委託契約を盾に「そもそも常駐しないといけない義務はない」とかよくわけのわからないことを言い出すKYくんがたまに現れます。個人事業主の方にこういった方が多い印象です。「あ、そうですか。どうぞ干されてください」という印象です。

■所管
SI業界のユルフワの中にある人情を大切にしつつコンプライアンスは重視したいとおもいます。今回はこんな感じです。